【神講義】損切りできない理由と対処法
前回に引き続き、
hana塾で「もぐろココロの診療所🌹」を担当いただいているもぐろさんによる限定講義を紹介します🌸
ホームページ用に書き起こしていただいた限定記事になりますので、
「なかなかトレードがうまくいかない」
とお悩みの方は、ぜひご確認ください!
イントロダクション
みなさん、こんにちは🌹
hana塾のもぐろです。
トレードにおいて成功するためには「心・技・体」の全てを兼ね備えなければなりません。
心技体とは「心:メンタル」「技:分析やトレードのスキル」「体:資金力」です。
いくら資金力や技術があってもメンタルが不安定では
やがて資金力も枯渇して退場を余儀なくされてしまいますのでメンタルの強化が非常に重要です。
今回は、
誰もが苦しむ「損切り」についての講義になります。
メンタルである「ココロ」を整え、トレーダーとして成功するために役立つポイントの前回講義も、ぜひご確認ください🌹
損切りができない理由
1.未熟なトレードプラン
トレードプランが不十分で、損切りの基準が曖昧な場合、
トレーダーは損切りのタイミングを見極めることが難しくなります。
明確で実行可能なトレードプランが欠如していることがあります。
仕事のスキマ時間や移動時間にスマホでなんとなくチャートを見て
すぐエントリーしていませんか?
そのようなポジポジ病の方に多く見られる傾向です。
2.過剰な自己信頼、エゴやプライド
過去の成功に基づいて自己信頼が過度になり、
市場の不確実性やリスクを過小評価することがあります。
そのため、損切りが必要な状況でそれを実行できないことがあります 。
一度の成功体験がトレーダーのプライドやエゴを高め、損切りをすることを嫌がることがあります。
損切りが自分の誤りを認めることを意味すると感じ、これを避けようとすることがあります。
含み損が膨らんで損切り出来ないで塩漬けしていたら、
値が戻って損失を回避できた経験はありませんか?
そのような誤った成功体験が「今度も値が戻るはずだ」というエゴの思い込みを招き、大きな損失の原因になります。
3.分不相応なロット
一度で大きく儲けようとして大きいロット数でトレードをしてしまったことはありませんか?
エントリーするときに勝った場合の利益のことしか考えていなくて、その金額に目がくらんでしまう。
しかし想定通りにいかないとき、
ロット数が大きいので含み損の大きさは想像以上のものになります。
「こんな大きい金額を損切りしたくない」と思い、損切り出来なくなります。
4.短期的な視点や利益を追う目標設定
単一のトレードや短期的なパフォーマンスに焦点を当て、
全体のポートフォリオや長期的な視点を欠いていることがあります。
短期的な損失を避けるために損切りを避ける傾向があります。
例えば「一日〇〇円勝つ」という目標金額を設定すると、
目標に達していないときや負けているときに損失を取り戻そうと雑なトレードになってしまったり
ロット数を大きくして目標を達成しようとしてしまいます。
これが感情トレードやリベンジトレードになり
さらに大きな含み損を招いた時も損を受け入れられなくなり、損切り出来ない要因になります。
5.感情的なトレード
感情に左右されやすく、
市場の変動に対して冷静な判断を下すことが難しいトレーダーの場合、
恐怖や欲望によって判断が曇り、損切りのタイミングを見逃すことがあります。
含み益がある時に「せっかくの含み益が無くなったらどうしよう」と恐怖を抱き、
含み損がある時に「いずれ値が戻ってくれるはずだ」という希望を根拠なく抱いていませんか?
それが失敗の原因になる感情です。
対処法
1.トレードプランの策定
トレードを行う前に、明確なトレードプランを策定して根拠あるトレードをしましょう。
事前準備の段階でエントリーポイントのほかにも、
損切りポイント、利益確定ポイントなどが計画に含まれるべきです。
これにより、トレードが感情に左右されずに実行できるようになります。
例えばNDQの場合、
エントリーする前に長期金利やVIX、fear and greed、他の主要指数などを確認。
次にNDQの週足や日足など上位足の価格・出来高・ロウソク足をみて分析。
下位足もみてマルチタイムフレーム分析。
ラインを引いたり、
インジやオシレーターなどを確認して様々な視点からエントリーの確度を高めていき、
根拠をもってエントリーします。
根拠をもったエントリーの場合は損切りのポイントも明確です。
エントリー根拠が否定された時点で損切りすればいいのです。
このエントリー前の事前準備は
仕事のスキマや移動の短い時間に初心者が簡単に出来ることではありません。
今までやっていたスキマ時間にスマホでチャートをみて
「なんとなく」の不明確な根拠でエントリーするのをやめるようにしてみてはいかがでしょうか。
2.「損失を受け入れる」ことの重要性の理解
トレードをする以上「損失」は避けられません。
どんな有名なトレーダーも勝率100%なんてあり得ず勝率はせいぜい60%です。
損切りはトレードの一環であり、不可欠な要素です。
トレードしたらだいたい2回に1回は損切りしなければならないものであると認識してください。
プロのトレーダーはそれを理解しているので、
損失を出さないことではなく
損失をいかに最小限に抑えるかに注力しています。
一時的な損失は、長期的な成功のための投資と捉えることが大切です。
損切りして損失を出した場合は「負け」と表現することが一般的ではありますが、
私は正しいトレードのうちの一つだと思っているので負けとは考えていません。
むしろ損を最小限に抑えたので勝ちです。
言い過ぎかもしれませんが勝ちです。
「負けを認めたくない」「あんなに分析したから間違っていないはずだ」と思って
損切りを躊躇してしまう方は
私と同じような損切りの理解をしてみてはいかがでしょうか?
損切りも勝ち。
そう考えるだけで損失を受け入れることが出来るようになるかもしれません。
3.分相応なロットでトレードする
許容損失額をしっかりと定める必要があります。
生活費と余剰金。
余剰金の中で毎月どのくらいトレードに使えるのか。
いくらまで損失が出ても良いのか。
トレードは利益よりも損失を管理することのほうが重要です。
大きく勝ちたい気持ちを抑えて、小さく負けることを常に考えるようにしましょう。
トレードをする前に
損切りした場合の損失額が許容できる範囲内でのロット数でトレードするように心がけましょう。
決して利確時の金額で決めないでください。
大儲けしてやろうというギャンブル脳になるとロット数が大きくなってしまいがちです。
少しでもそういう気持ちになったら初心を思い出すようにしてみてください。
きっとトレードを始めたころはギャンブルをしたくて始めたわけではないはずです。
初心者のうちは勝つことよりも小ロットで大きく損失を出さないことが大切です。
4.長期的で損失を管理するプラン
損失り出来ない初心者トレーダーは
一回、一日のトレードで負けたくない。
利益を出したい。
と短期的なプランでのトレードになりがちのため損切り出来なくなります。
週単位や月単位、年間プランを立ててみることをお勧めします。
プランの立て方は利益のプランではなく損失のプランです。
初心者のうちは3で先述したように
「月の損失をいくらまでに抑える」というような損失を管理するプランにしてください。
そのようなプランが損切りをしっかり出来るトレーダーへの道しるべとなるはずです。
5.恐怖と欲望の感情をうまくコントロールする
プロは含み益が出た時に
「エントリー前の想定通りに値が伸びてる。まだ伸びるはずだ」
と希望を抱きます。
含み損が出た時は
「エントリー前と違う値動きをしている。もっと損が膨らむかもしれない」
と恐怖を抱きます。
そして根拠に基づいた損切りを行います。
そうです。
先述した初心者のトレーダーとは真逆の感情を抱くのです。
この感情的なことは上記に挙げた1~4の要素が絡み合って出てくる感情なので、
1~4をしっかり行うことで解決していけるものです。
また、トレード心理学に関する書籍や資料を読み、
トレーダーが抱える一般的な心理的課題やその克服法について学びましょう。
これにより、自分のメンタルヘルスを向上させる手がかりが得られます。
これらの方法を組み合わせて実践することで、損切りができるようなメンタルを養うことが可能です。
メンタルトレーニングは継続的なプロセスであり、
効果を感じるまでに時間がかかることもありますので、
辛抱強く取り組んでいくことが大切です。
さいごに
これらの「5つの理由と対処法」が、損切りを受け入れ、損失を管理できる
勝ちトレーダーへの第一歩です。
6つめの対処策として
「トレード仲間やプロトレーダーとのコミュニケーション」
も有効です。
他のトレーダーと情報を共有し、経験を交換することが有益です。
仲間やプロトレーダーからのフィードバックは、
損切りの意義や実行方法について新たな視点を提供してくれるはずです。
これらのアプローチを組み合わせ、損切りのスキルを向上させることで、
より効果的かつ冷静にトレードできるようになるでしょう。
もぐろさん、超有料級の限定講義、ありがとうございました🌸
hana塾では
「トレードプランの精度を上げるためのテクニカル分析手法」
「損小利大を実現するロット管理の技」など、
さまざまな角度からみなさんがトレーダーとして成長できる内容を全力で教えています。
講義をしていただいたもぐろさんに個別に相談して、処方箋を書いていただくことができる、
それぞれのアウトプットとフィードバックを通して相互成長できるなど
学びの心や目標志向の心の成長を切磋琢磨しあうトレードコミュニティも魅力です🌸
ぜひ一度、入塾をご検討ください。
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